入院患者の看護を24時間体制で行うため、看護師は基本的に2交代制か3交代制のシフトを組み、勤務していることが多いです。
2交代制は夜勤の拘束時間が長いのが特徴だと言えます。
例えば、日勤が午前8時から午後5時までの8時間勤務なのに対して、夜勤は午後4時30分から午前9時までの16時間勤務というシフトが組まれることが多くあります。
長時間勤務の夜勤では、2,3時間ほどの休憩時間や仮眠時間がありますが、救急搬送の多い病院や急変患者の対応が必要な場合には、その忙しさのため、あまり休憩時間をとれないこともあるはずです。
しかし、2交代制の夜勤は月に4回から6回ほどになるように調整され、基本的に夜勤の翌日は休みとなるようにシフトが組まれます。
そのため、きちんと休日がとれ、また連休をとりやすいというメリットもあります。
また、2パターンの勤務体制なので、生活リズムが比較的作りやすいと言えるでしょう。
さらに、午後10から午前5時の間は、労働基準法で定められた深夜割増賃金の支払いが決められているため、夜勤が長い2交代制のシフトでは、深夜手当による収入が多いというメリットもあります。
そのため、2交代制の方が3交代制に比べ、1回の夜勤に対する給与が高いと言えるのです。
2交代制のシフトは看護師の収入面、生活面にもメリットがあり、特に20代から30代の若い看護師には、2交代制を望む人が多いです。
また、3交代制に比べ、病院側もそのシフト組が簡潔であるため、2交代制を取り入れる病院が増えてきています。